良渚博物院で漆芸展、各時代の名品を展示 浙江省

ソース:新華社作者: 2024-01-02 16:25

27日、良渚博物院で漆器を鑑賞する来場者。右は睡虎地9号墓から出土し、湖北省博物館が所蔵する「秦彩絵鳳形漆勺」。(杭州=新華社記者/馮源)

 中国浙江省杭州市にある良渚(りょうしょ)博物院で27日午前、中国の漆器芸術を紹介する「不朽-大漆芸術五千年展」が開幕した。

 同展は良渚博物院が主催し、上海博物館、山西博物院、湖北省博物館、湖南博物院、浙江省博物館など11機関が所蔵する歴史的な名品約100点と現代の作品を展示している。会期は2024年5月まで。

 会場では約5300~4300年前の新石器時代後期に長江下流域で形成された良渚文化の漆器6点に注目が集まった。良渚漆器は形、細工、文様、色彩が非常に豊かで、礼制とも一定の関連性があり、後世の漆芸に大きな影響を与えている。

 中でも三国時代の名将、朱然(しゅ・ぜん)の墓(安徽省馬鞍山市)から出土した「三国呉貴族生活図漆盤」や、北魏の大臣司馬金竜(しば・きんりゅう)夫妻の合葬墓(山西省大同市)から出土した「彩絵人物故事文漆屏風」はいずれも海外への持ち出しが禁止されている。秦代の睡虎地墓地(湖北省雲夢県)や前漢時代の墓葬群「馬王堆漢墓」(湖南省長沙市)から出土した漆器も同様に精彩を放ち、各時代を代表する様式を示している。

27日、良渚博物院で、良渚古城遺跡から出土した漆器を鑑賞する来場者。(杭州=新華社記者/馮源)

27日、良渚博物院で各時代の漆器を鑑賞する来場者。(杭州=新華社記者/馮源)

編集:董丽娜

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