紅山文化の「玉竜」を相次ぎ発見 中国内モンゴル自治区
ソース:新華社作者: 2025-03-13 15:31
元宝山積石塚遺跡出土の玉竜。(フフホト=新華社配信)
中国内モンゴル自治区文物考古研究院はこのほど、同自治区内で2024年に新石器時代・紅山文化の玉竜(玉製の竜)を新たに3点発見したと明らかにした。年間では近年で最も多い出土となり、うち1点は紅山文化遺跡出土の玉竜の中で最も大きく、同文化を研究する上での新たな実物資料となった。
玉竜は紅山文化を代表する玉器で、中国国家博物館が収蔵するC字型玉竜は大きさと精巧な作りから「中国第一竜」と呼ばれる。昨年出土した最大の玉竜は長さ15・8センチ、幅9・5センチ、厚さ3センチで、同自治区赤峰市オーハン旗下窪鎮の元宝山積石塚で発見された。
同研究院の党郁(とう・いく)研究館員によると、多くの精巧な玉器が出土した元宝山積石塚の年代は5100~5千年前で、紅山文化後期に属する。墓葬建築と祭祀建築が一つになった遺構で「南方北円」「南壇北塚」の構造を持ち、現時点で自治区唯一の紅山文化後期の建築遺構になる。
紅山文化は中国北方における新石器時代後期の文化で、主に東北地区の西遼河流域に分布する。約6500年前に誕生し、約5800年前に王権による国家形態が確立した「古国」文明の段階に入ったとされる。その形成や発展、変遷、後世への影響は中華文明起源研究の重要な構成要素であり、中華文明の多元的一体性の形成や進化を知る上での重要な手がかりになる。
元宝山積石塚遺跡の円形塚。(フフホト=新華社配信)
党氏は「元宝山積石塚の発掘により、紅山文化晩期の社会形態に対する理解を一層深められる。古国としての紅山が礼制をどのように確立させたかについても新しい重要な手がかりを得ることができる」と語った。
元宝山積石塚がある赤峰市は、紅山文化の発祥地、名称の由来地で、市内では紅山文化の遺跡が700カ所余り見つかっている。
紅山文化は凌家灘(りょうかたん)文化(安徽省馬鞍山市)、良渚文化(浙江省杭州市)とともに先史時代の三大玉文化の中心とされ、内モンゴル自治区文物考古研究院の孫金松(そん・きんしょう)院長によると、三つの文化はそれぞれ離れているが、紅山文化と凌家灘、良渚両文化とは密接な交流があった。例えば、紅山文化の玉鴞(ぎょくきょう=玉製のフクロウ)、凌家灘文化の玉鷹はいずれも先史時代の人々の空を飛ぶものへの憧れや崇敬の念を表し、良渚遺跡群出土の環状単体玉竜も紅山文化の玉雕に似ている。このような往来、交流が最終的に融合することで多元一体的な中華文明が形成されたという。
2024年は紅山文化の命名70周年に当たった。この年、紅山文化の玉竜は内モンゴルで3点見つかったほか、河北省張家口市の鄭家溝遺跡でも1点発見され、鄭家溝の玉竜は紅山文化の中心地域以外での最初の出土例となった。
編集:董丽娜
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