陝西・西安文廟

ソース:作者: 2024-01-04 14:30

1957年西安孔子廟の鳥瞰図(出典:『世界の孔子廟』P79)

1960年西庑の写真(出典:『世界の孔子廟』P85)

元朝『加聖号昭』碑(出典:『世界の孔子廟』P87)

 西安孔廟は今の西安碑林博物館の所在地の一部であり、第1陣の全国重点文物保護ユニットである西安碑林の保護対象範囲に属する。西安の孔子廟の歴史は唐の初めにさかのぼる。各時代の整備時の碑文をみると、孔子廟は北宋の崇寧間から現在地に移築された後、ずっと二進式の院に建てられており、廟の中の建物は一般の官学孔子廟と似ている。庭園の中に6つの碑亭が対称に建てられ、いずれも清・乾隆末年に建てられたもので、康熙、雍正、乾隆などの諸帝御書碑刻を置くために用いられており、中軸線の北端はもともと大成殿であり、顕著な明代建築の特徴を残し、西安孔廟の中心建築である。残念ながら1959年に雷による火災で破壊され、その土台も1970年代に撤去され、碑林広場として建設された。広場にそびえ立つ『石台孝経』碑亭は、西安碑林のシンボル建物であり、この文化の宝庫への入り口でもある。唐の『開成石経』に基づいて徐々に形成された碑林は、西安孔子廟の独特の「尊経閣」と見なされている。

 西安孔子廟は現存する古代官学孔子廟の中で最も歴史が古いものであり、西安碑林と同じく重要な歴史文化遺産でもある。両者が共同で構成された西安碑林博物館は、国内外で知られている古代碑刻と石刻芸術品の収蔵、陳列、研究を主とする特別テーマ博物館となっており、館蔵は漢の時代から民国までの各代の碑石、墓誌、陵墓石刻、宗教造像などの各種石刻文化財は2400種以上、3300点余りに達しており、そのうち国宝級文化財だけでは19種134点、一級文化財は272種535点がある。

編集:董丽娜

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