黒竜江・ハルビン文廟
ソース:作者: 2024-01-04 14:36
文廟の全景図(出典:『世界の孔子廟』P 264)
ハルビン文廟は1926年に建てられ、1929年に落成した。1985年、黒竜江省政府は文廟を館舎とし、黒竜江省民族博物館を建設することを決定し、前後して巨額の資金を投入し、入念に修繕した結果、この文廟に異彩と輝きを再現させた。
ハルビン文廟の建築構造は三進式の院で、孔子大祭祀儀式の仕様に基づいて設計された。11間を持つ広大な大成殿は、全国各地の孔子廟の中では珍しい構造をしている。
大成殿は我が国で最も尊い「黄瑠璃瓦」を使用し、屋根の様式は最高級の「重庇寄棟造」である。大成門は崇聖祠と同じく黄瑠璃瓦と寄棟造の構造である。彩絵には「金龍和璽」の彩が採用されている。両側の偏殿の規格は本殿より低く、対比して、主体となる建築の高大さ、雄大さをさらに引き立て、孔子大祭祀の規格を示している。
ハルビン文廟は黒竜江省民族博物館として、1988年に正式に公開された。同館は我が国で最初に建てられた省級民族専門性博物館である。黒竜江省に住む10の少数民族の歴史と文化を収集、研究、展示する。少数民族文化財の基本的な陳列が設けられている。同時に、開館以来、孔子と儒学文化をめぐっても一連の事業活動及び対外学術交流などの活動を展開してきた。
現在、ハルビン文廟はハルビンの大文化景観となり、1996年に全国重点文物保護ユニットとして承認された。
編集:董丽娜
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