南京夫子廟は江蘇省南京市秦淮河北岸にあり、南京孔子廟、南京文廟、文宣王廟とも呼ばれ、孔子の供養・祭祀を行う。中国最初の国家最高学府で、中国四大文廟のひとつである。中国伝統文化の重要な鍵となる地で、金陵の歴史と文化が集積する地でもある。明清時代には南京の文教の中心だっただけでなく、東南各省の第一級の文教関係建築群が存在した。南京夫子廟は広大な規模の建築群で、主に孔子廟、学宮、貢院の三大建築から構成され、敷地は極めて広い。また夫子廟は秦淮の名勝として称賛され、南京の特別景観区になっている。六朝時代から明清に至るまで、名家の人々が多くこの付近に集まった。故に、「六朝金粉」とも呼ばれる中国最大級の伝統的都市なのである。