魯の昭公十年のある日、孔子の子供が生まれた。魯の昭公は孔子を敬慕していたので、大きな鯉を送り祝賀の意を表わした。孔子は鯉を受け取った後、君主の自身に対する特別な名誉だと思い、とても光栄に感じ、すぐに鯉から取って子供の名を「鯉」、字を「伯魚」とした。併せて、昭公が送った鯉をお供えし、励みとした。後に、「孔門は鯉を食べず」という習慣となった。